猫がゴロゴロ転がったり、スリスリして甘えたくなる魔法のアイテム「またたび」。
猫のおもちゃやおやつの成分として見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
この記事では、猫が大好きなまたたびについて、気になることをわかりやすくお伝えします。

またたびってどんなもの?
またたびは、日本の山に自生しているツル植物の一種で、漢方薬としても使われてきた自然の植物です。
猫が大好きな理由は、またたびの中に含まれている「マタタビラクトン」や「アクチニジン」という香りの成分。
これらが猫の中枢神経を刺激し、リラックスしたりテンションが上がったりするんです。
またたびをあげると猫はどうなるの?
猫にまたたびをあげると、こんな反応をすることがあります。
- 体をスリスリこすりつける
- ゴロゴロ転がってウットリ
- よだれを垂らす
- ハイテンションになって急に遊び出す
まるで“酔っ払ってご機嫌になったような”感じになる子もいれば、反応が穏やかな子もいます。
この状態は10分〜30分ほどで落ち着いて、元の猫ちゃんに戻ります。

すべての猫が好きとは限らない?
実は、すべての猫がまたたびに反応するわけではありません。
- 子猫(生後6ヶ月くらいまで)は反応しないことが多い
- 遺伝によって、感じやすい猫ちゃんとそうでない猫がいる
- 反応がないからといって心配しなくても大丈夫◎
「うちの子、またたびに無反応…」というのも、ぜんぜん普通のことなので安心してくださいね。
また、メス猫よりオス猫の方が反応が強い傾向があります。
またたびの種類と与え方
またたびにはいくつかのタイプがあります。
種類 | 特徴と使い方 |
粉末タイプ | 一番よく見かけるタイプ。爪とぎやおもちゃにふりかけて使用。少量でOK。 |
木の枝タイプ | 噛むことでストレス解消やデンタルケアに。 |
スプレータイプ | 持ち物やキャリーケースに吹きかけて、誘導にも便利。 |
実タイプ | 乾燥させた実。反応が強く出やすいので、使用には注意が必要。 |

またたびを使うときの注意点
猫にとって楽しいアイテムですが、使いすぎには注意が必要です。
与えすぎないようにしよう
またたびは“たまのごほうび”として使うのが理想です。
週に1〜2回、ほんの少しだけで十分です。
年齢や体調に配慮して
- 生後半年未満の子猫には控えましょう
- 高齢の猫や、病気がある子には念のため獣医さんに相談を
- 妊娠中や授乳中の猫には使わないほうが安心です
興奮しやすい子は様子を見ながら
またたびでテンションが上がりすぎてしまう子もいます。
そういう場合は無理に使わず、別の方法で遊んであげるのがおすすめです。
キャットニップってまたたびとちがうの?
キャットニップ」という植物も、またたびと似たような働きをするハーブです。
特に欧米の猫には人気で、キャットニップ入りのおもちゃもたくさんあります。

まとめ:またたびは小さなプレゼント
またたびは、猫にとってうれしいご褒美。
上手に使えば、ストレスを和らげたり、新しいおもちゃやキャリーに慣れさせるきっかけにもなります。
ただし、過剰な使用や体質に合わない猫には注意が必要です。
猫の反応をよく見ながら、楽しんでくださいね。
猫との暮らしにうまく取り入れて、より楽しい毎日を過ごしましょう。
