なぜ猫に歯磨きが必要なの?
猫の健康を守るうえで、「歯のケア」はとても重要です。
なぜなら、猫も人間と同じように歯周病になるから。
歯周病は、歯垢(しこう)や歯石の中に潜む細菌が原因で、
口の中に炎症を起こす病気。進行すると、歯が抜けたり、内臓に悪影響を及ぼすこともあります。
でも、日々の歯磨きで予防できる病気でもあるんです。
猫の歯周病のサイン一覧
下記の症状に心当たりがあれば、注意が必要です。
- 口臭がする
腐ったようなニオイがするのは、歯周病のサインかも。 - 歯石がついている
黄ばみや茶色いカチカチの汚れが見える場合は、歯石がたまっている状態です。 - 歯茎が赤い、出血している
歯ぐきの炎症は歯周病の初期段階。出血も要注意。 - 歯がグラグラしている
歯の根元が弱っている証拠。進行すると自然に抜け落ちてしまいます。 - 顔が腫れている
特に目の下が腫れている場合は、膿がたまっている可能性(歯根膿瘍)。 - 鼻炎(くしゃみ・鼻水)
歯周病が鼻腔に広がり、風邪のような症状が出ることも。
歯磨きのやり方(ステップ式)
① ステップ1:口元に触れることに慣れさせる
最初から歯を磨こうとせず、まずはほっぺや口のまわりをなでる練習からスタート。
ごほうびのおやつを使って、楽しい印象にしてあげましょう。
② ステップ2:ガーゼで歯をぬぐってみる
濡らしたガーゼや歯磨きシートを指に巻いて、前歯から優しくぬぐう。
奥歯も少しずつチャレンジ。
③ ステップ3:歯ブラシで本格的なケア
慣れてきたら、猫専用の歯ブラシや歯磨きジェルを使って本格的な歯磨きへ。
無理せず少しずつでOK。
猫が嫌がらないコツ
・時間は1分以内、短く済ませる
まずは“歯磨き=怖くない”と感じさせることが大事。無理強いは逆効果!
・タイミングはリラックスしている時に
ごはんのあとや、スキンシップ中が狙い目。
・成功したらすぐにほめる&おやつでご褒美
歯磨き=良いことがある”と覚えさせて、毎日のルーティンに。
・焦らず、少しずつ慣れさせる
最初は「触れるだけ」「においをかがせるだけ」でOK!毎日の積み重ねがカギです。
まとめ:歯磨きは「長生きサポート」
猫の健康は、飼い主さんの観察力とケアで守れます。
毎日は難しくても、週に数回のケアでも効果あり。無理のない範囲で、続けることが大切です。
「いつまでも元気でいてほしい」
その気持ちが、猫ちゃんの健康寿命を延ばします。
今日から、できることから始めてみましょう。
