はじめに:にゃんこが増えるって・・・
しあわせ倍?不安も倍?
猫のいる暮らしって、ほんとうにあったかい。
一緒にいる時間が増えるほど「もう一匹いたらどうなるんだろう?」
なんて、ふと思ったふと思ったりしませんか?
にゃんこがもう一匹増えることで、しあわせが倍になりそうな気もするけれど――
「うちの子、仲良くできるかな?」「お世話、大丈夫かな?」と不安もよぎるのが本音ですよね。
実際、猫の多頭飼いにはメリットもあれば、ちょっとした工夫や注意も必要。
でも、ちょっとしたコツを知っておけば、
にゃんこたちとの暮らしがもっと豊かで楽しいものになるんです。
この記事では、「多頭飼いって気になるけど、実際どうなの?」という方向けに、
猫同士の相性や、迎え入れるときのポイントや
日々の暮らしのヒントまで、ぎゅっとまとめてご紹介します!

Step1:においでごあいさつ?
相性ってどう見極めるの?
相性ってどう見極めるの?
「新しい猫ちゃんを迎えたい!」
そう思ったときに気になるのが、“うちの子と仲良くできるのかな?”ということですよね。
猫同士の相性には、性格のバランスがとても大事です。
■ 相性を見極めるポイント
- 先住猫が穏やかで社交的なら、新入りさんとも馴染みやすい傾向があります
- 一方で、神経質・警戒心が強いタイプだと、新入りに対してストレスを感じやすくなります
できるだけ、新入り猫ちゃんは年齢が近い・性格が穏やかな子を選ぶと、スムーズにいきやすいです。
猫同士の相性は、性格や年齢、これまでの環境によってさまざま。
若い子とシニア猫など、テンポが合わないこともあります。
また、野良猫や保護猫を迎える場合は、人や猫との接触経験が少ないこともあるため
ゆっくり時間をかけて慣らすことが大切です。
「すぐ仲良くならなくても大丈夫」と、見守る気持ちでOK!
猫も人と一緒。ある程度打ち解けるまでには時間をかけてゆっくりと関係性を築き上げていきましょう。
■ いきなり顔合わせはNG!まずは「においの交換」から
- 猫同士の「初対面」は、まずにおいからの情報交換が基本!
- 最初の数日は、新入り猫を別の部屋やケージに隔離して過ごします
- タオルやブランケットを使って、お互いの匂いをそれぞれのスペースに置いておきます
「クンクン…」と匂いを嗅いで反応している様子を見ながら、慣れてきたサインを探っていきましょう
(逆に、フーッと威嚇したり、唸ったりするなら、まだ距離が必要です)
ここがポイント!
- 人間のペースで急がないこと!
- 先住猫の「テリトリー」にいきなり新入りを連れて行くと、縄張り意識が刺激されてトラブルの元に…

Step2:最初の数日は「そっとしておく」が正解!
多頭飼いの第一歩、それは「無理に仲良くさせないこと」。
新入りちゃんを迎えたその日から、「仲良くしてね♡」なんて期待して近づけるのは、実はNG行動かも。
まずは「見えない距離」で落ち着かせよう
猫は環境の変化に敏感な生き物。
新入りの子は慣れない場所と見知らぬ猫に囲まれて不安いっぱい。
先住猫は「なんだこの匂い!?誰だ!?」と警戒モード。
そこで最初の数日は、
- 別室で過ごさせる(ケージでもOK)
- お互いの匂いを少しずつ交換する(タオルやブランケット)
などの段階的な慣れがとても大切。
お互いの存在は認識しているけど、猫たちそれぞれにも社会性を築き上げるペースがあります。
まずは「自分以外の何かがいる・・・」程度の存在感を認識させることから。
焦らず、猫のペースに合わせて
- 「興味を持ってきた」
- 「鼻を近づけたけど威嚇しない」
- 「同じ部屋にいても緊張しなくなった」
こうした猫たちのサインをしっかり観察して、少しずつ距離を縮めていくのがポイント。
無理やり顔を合わせるのではなく、
“そっとしておくこと”も優しさのひとつです。
においの橋渡し作戦で「知らない」を「ちょっと知ってる」に
直接会わせる前に、
- お互いの使ったタオルを交換する
- ブラッシングした先住猫をブラッシングしたあとのブラシを、
新入り猫が通る場所にそっと置いてみる - ごはんはドア(もしくは仕切り)越しに、距離を保ちつつ一緒に。
など、“におい”からの距離感調整が効果的!
猫同士はまず「匂いの情報」で相手を判断します。
ちょこっとヒント:威嚇は悪いことじゃない!
「シャーッ!」と威嚇するのは、「ちょっと怖い!でも攻撃はしたくない」というサイン。
ケンカを避けるための自己主張なので、怒らず、責めず、見守ってあげることが大切です。

Step3:「遊び?ケンカ?」感情を読み取るコツ
「遊び」のサインはコレ!
以下のような様子なら、じゃれ合いの可能性大!
- 音を立てずに静かに追いかけ合う
- 片方が寝転んでお腹を見せる(降参ポーズ)
- 爪を立てずに軽くパンチし合う
- 噛みついてもすぐに離れる
- お互いに途中でやめたり、またすぐ再開したりする
こういう行動が見られたら、「ちょっと距離が縮まってきたかも?」のサインかも!
「ケンカ」サインはコレに注意!
反対に、以下の行動が見られたら本気の不満・怒りが出ている可能性も。
- 威嚇の声(シャーッ、ウーッと唸る)を出し続ける
- 片方が一方的に追い詰められて逃げ場がない
- うなる・叫ぶような鳴き声が混ざっている
- 毛が逆立っていたり、尻尾が太くなっている
- 傷ができるほどの噛みつきやパンチ
こういった場合は、一度引き離して距離をとる判断も大切です。
“どちらかが隠れてばかり”はストレスサインかも?
新入り・先住どちらかがずっと
- 押し入れやベッド下に隠れて出てこない
- ごはんを食べない
- トイレを我慢している
といった様子なら、強いストレスを感じているサイン。
無理に接触させず、安心できる場所を用意してあげましょう。
普段過ごす場所(寝床・餌や水・トイレ)を別の部屋に分ける、など
様子を見ながら物理的に距離を離すのも大事。
仲良しは1日にしてならず!
猫同士が仲良くなるには、早くても数日、長ければ数ヶ月かかることもあります。
「今日仲良くなって!」なんて急かさずに、
「なんとなくそばにいられる関係」を目指すくらいがちょうどいいのかもしれません。

Step4:うちの子たちはこうして仲良くなった!(体験談)
我が家では、先住猫の♂(二歳、わがまま構ってちゃん王子様気質)と、新入りの保護猫♀(生後約一か月、やんちゃな甘えん坊)を迎えたとき
最初は「絶対ムリかも…」と思うくらい険悪な空気でした。
最初の頃は…
- 先住猫は常に高い場所に避難、新入り子猫が近づくたび「シャー!」の連発
- 子猫は遊びたくて近づくのに、パンチされてしょんぼり
- トイレの場所やごはんタイムも、タイミングをずらしてストレスを避けてた
先住猫は二年の間ずっと一匹だったので普段は飼い主以外の生き物と触れ合う機会もなかったためか、
中々距離を詰めようとはしませんでした。
飼い主側としても(このまま二匹険悪なままだったらどうしよう・・・)と不安に思う日々でした。
2週間くらいで、すこ〜し変化が!
- 子猫がしつこくしなくなってきた
- お互いが見える距離で寝るように
- 先住猫も「シャー」が減って、無視できるように…
決め手は“同じ時間にごはん”
それまでは別々に食べてたけど、ある日から同じ時間・同じ空間でごはんを出すようにしたら
「一緒にいるといいことがある」って覚えてくれたみたい。
そこから一気に距離が縮まって、今ではぴったりくっついて寝てる日もあります。
大人な猫がやんちゃな子猫に対してとても寛容になり、ちょっとやそっとの事じゃびくびくしなくなり
今では先住猫の方が子猫側を心配し甘やかし、時折調子に乗ってじゃれついた子猫を叱る時もあり、
とても毎日微笑ましく思いながら二匹と一緒に暮らしています。

まとめ:「ゆっくり、のんびり」でOK!にゃんこのペースを大事に
猫同士の相性や距離感は、本当にそれぞれ。
すぐに仲良くなる子もいれば、時間をかけて少しずつ距離を縮めていく子たちもいます。
焦らず、無理に仲良くさせようとせず、それぞれの「安心できるペース」に寄り添うことがいちばんの近道です。
ちょっとした変化を喜んだり、うまくいかない日は深呼吸してみたり――
そんな飼い主さんの「ゆったりした気持ち」が、猫たちにもきっと伝わるはず。
ふたりの関係が自然とほどけていく日が、きっと来ます。
その日まで猫たちと一緒にのんびり見守っていきましょうね!
仲良くしてる猫たちを眺めてるだけで本当に多幸感で胸がいっぱいになります!
寒い日にくっついて丸まって眠る姿や、お互いを毛づくろいし合ったり
一緒のおもちゃで遊んでいる様子や、仲良くおやつを並んで食べている姿。本当に得難い尊さです!

オマケ:「多頭飼い向け!おすすめグッズ」
にゃんこが増えると、ちょっとした工夫で暮らしやすさがグンとアップします。
実際に使ってよかった、あると便利な多頭飼いグッズをいくつかご紹介します♪
- トイレは頭数+1個が目安!
ケンカのもとにならないよう、複数設置が安心。においが気になる時は消臭タイプも◎
同じ部屋に置くのではなく、家の中数か所に分けておくのもいいと思います。 - ごはんスペースは“適度な距離感”を意識
食器はひとりずつ用意して、間隔を空けて配置。早食い防止のお皿もおすすめ! - 隠れられるベッドやハウス
ひとりになりたい時の“避難場所”として大活躍。段ボールでもOK! - 遊び好きな子も、遠慮がちな子も楽しめるおもちゃ
猫じゃらしやトンネルなど、一緒にも別々にも遊べるタイプを選ぶと安心♪ - 複数にゃん対応のキャットタワー
高低差や逃げ道があると、にゃんこ同士の“ちょうどいい距離”を保てます。
にゃんこたちそれぞれの性格や相性を見ながら、環境づくりも少しずつ整えていけたらいいですね!
