A tranquil scene of a tabby kitten basking in the warm sunlight in a lush meadow.

野良猫と地域猫ってどう違うの?やさしいまなざしで考えてみよう

みなさんは、お散歩中やお買い物の途中で猫ちゃんに出会ったこと、ありますか?

道ばたでひなたぼっこしていたり、公園のすみっこでじっとこちらを見つめていたり…。

ときどき、「この子は野良猫?それとも地域猫?」と気になることはありませんか?

今回は、野良猫と地域猫の違いについて、わかりやすくお話ししていきます。

猫と人が、どちらも心地よく暮らしていけるように。そんなヒントを一緒に探していきましょう。

野良猫ってどんな猫?

「野良猫」とは、人間に飼われていない猫のこと。

中には、もともと飼われていたけれど、何らかの理由で外の世界で生きることになった子もいます。

ひとりでごはんを探したり、雨風をしのいだり…。

そんな毎日は、思っている以上に大変です。

そして、エサを求めてゴミをあさったり、発情期には大きな声で鳴いたりして、地域でのトラブルにつながることもあります。

地域猫ってなに?

「地域猫」とは、ある地域の人たちが見守りながら、適切にお世話している猫のことです。

たとえば、

  • ごはんの時間と場所を決める
  • トイレを設置して清潔を保つ
  • 不妊・去勢手術をして子猫が増えすぎないようにする

こんなふうに、猫も人もおだやかに暮らせるように、地域ぐるみで取り組んでいます。

そして、野良猫か地域猫を見分けるポイントが「耳のカット」です。

耳に“さくらカット”がある猫、見かけたことありますか?

地域猫は、手術を受けた証として耳先を少しだけカットします。

まるで桜の花びらのような形になることから、「さくら耳」とも呼ばれています。

このカットは、麻酔中に無痛で行われるので猫ちゃんに痛みはありません。

耳のカットがあることで、「この子は手術済みで地域の猫なんだ」と、ひと目でわかるようになっています。

どうして地域猫活動が大切なの?

猫たちは、生きるために繁殖しようとします。

でも、どんどん増えてしまうと、食べものも寝る場所も足りなくなってしまいます。

そして、人とのトラブルが増えると、「猫なんていなくなればいい」なんて悲しい声が出てしまうこともあるかもしれません。

そんなことを防ぐために、「みんなで猫を見守ろう」と始まったのが地域猫活動です。

命を大切にしながら、人も猫も気持ちよく暮らせる環境をつくる。

それが、この活動のいちばんの目的なんです。

わたしたちにできること

  • 無責任なエサやりはしない
    ごはんをあげるときは、片づけまできちんとやりましょう。ルールを守ることで、猫も安心です。
  • 地域猫活動を知る・応援する
    ごはんをあげるときは、片づけまできちんと。ルールを守ることで、猫も安心です。
  • 飼うなら、最後まで責任を
    「かわいいから飼う」だけじゃなく、その命をずっと大切にしてあげてくださいね。

おわりに

猫たちは、言葉を話すことはできないけれど、ちゃんと気持ちがあります。

安心できる場所があれば、やさしいまなざしを返してくれます。

野良猫も地域猫も、どちらも大切な命。

そして、耳がさくらの花びらみたいにカットされている猫ちゃんを見かけたら、「この子は地域のみんなに見守られているんだな」と、そっと応援してあげてくださいね。

今日もどこかで、ひなたの中でゴロゴロする猫たちが、私たちのやさしさを待っているかもしれません。

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